Scratch のあと、Python の前に
初日から扱えるほどやさしく、しかも生徒が一から始め直さずに済むほど深い、本物の言語です。
- ワークシートではなく、構築主義。 生徒は見せられるもの — 絵、ゲーム、モデル — を作ることを通して知識を作ります。バグは情報です。言ったことと意図したことの差分が、そこに現れます。
- のちに出会う、同じ強力な考え方。 ループ、プロシージャ、変数、条件分岐、再帰。Logo はブロックと Python のあいだに意図的に位置しています。応用が利くほど本物で、教室の反対側からでもデバッグできるほど読みやすい言語です。
- 生徒主導のプロジェクト。 幾何、アート、アニメーション、音楽、シミュレーション、ゲームがはじめから扱えます。教室じゅうが同じ試作品に収束してしまわないための問いかけはこれです。あなたの作品には、ほかの誰の作品にもないどんな仕掛けがある?
- 教室向けの 3D ツールが有料になりがちな領域が、無料です。 3D、物理演算、本物のテキスト言語、公開とリミックスが最初から入っています。アカウントなしで始められ、広告もありません。
これは台本どおりには教えられません。雪の結晶を描きたくてとげとげの星になり、角度をたどってみる — そんな行き詰まりの一時間は、借り物の指導案よりずっと価値があります。
授業のためのツール
先生のアカウントでは、IDE のメニューバーの クラス ボタン(またはユーザーメニューの マイグループ)から グループ を持てます。グループはひとつのクラスです。生徒が参加し、先生は生徒のアカウントの管理と進み具合の確認を一か所で行えます。
- 新しい生徒のための登録リンク。 どのグループにも 登録リンク があり、開くとそのグループに参加する設定済みの登録フォームが表示されます。参加に共通の グループのパスワード を求めることもできます。
- 確認済みのグループ所有者。 最初のグループを作る前に、アカウントのメールアドレスへ 6 桁のコードをお送りします。クラスを作れるのは確認済みの所有者だけです。
- メンバーとパスワード。 メンバー 一覧で生徒一人ひとりのアカウントを確認できます。パスワードを忘れた生徒には、パスワードを再設定 で新しいパスワードをその場で設定できます。メールのやりとりは不要です。
- 教室モード。 このグループは教室です にチェックを入れると、生徒向けに IDE を設定できます。
- 使用できるプリミティブ: すべて、プリセットの Beginner や Intermediate、または使用を許可するコマンドをスペース区切りで並べた カスタム から選べます。
fd や rt などの省略形は自動的に含まれ、それ以外を実行しようとすると「…のやりかたがわかりません」と返されます。
- 機能レベル: Full(すべて)、Standard(IDE の基本機能)、Basic(シンプルな画面)。
- 共有: メンバーがプロジェクトを共有・公開できるかどうかを決めるスイッチ。
- 教室のパスワード: 任意。教室の設定を保護します。
- 生徒ごとのスキルの進捗。 グループの 進捗 画面では、過去 90 日間の生徒自身のコーディング活動から自動的に採点します。幅広さ・組み立て・原因さがし・修正の 4 つのスキルを 1〜5 のレベルで示し、さらに練習(どれだけ定期的にコードを書いているか)の列と、最後に保存したプロジェクトの構造の高度さを表示します。
- AI によるクラスのまとめ。 有効になっている環境では、ボタンひとつでこれらのスコアから短いクラスのまとめと生徒ごとのメモを作れます。AI の提供元に送る前に、生徒の名前はラベルに置き換えられます。評価ではなく、先生ご自身が判断するためのきっかけです。
- プロフィール。 生徒一人ひとりにアバター、ひとこと、バッジ、公開したプロジェクトが載ったプロフィールがあります。
成績簿でも、LTI でも、本格的な LMS でもありません。Logo でプログラムを書く生徒たちで満ちた教室を回すための道具です。
5 分でクラスを準備する
- ご自身のアカウントで IDE に サインイン します(アカウントがなければ作成します)。
- メニューバーの クラス をクリックし(またはユーザーメニューの マイグループ を選び)、新しいグループ を押します。サインインしていない場合は、クラス がまずサインインを求め、そのあとグループを開きます。
- グループ名 と 説明 を入力します。参加にパスワードを求める場合は、共通のグループパスワードで参加する にチェックを入れてパスワードを決めます。
- 最初のグループのときだけ: メールで届いた 6 桁のコードを入力して 確認して作成 を押します。コードの有効期限は 60 分です。
- 新しいグループの 管理 を押します。このグループは教室です にチェックを入れ、使用できるプリミティブ、機能レベル、メンバーによる共有・公開の可否を選んで 保存 を押します。
- 登録リンク を コピー して生徒に渡します。グループのパスワードを設定した場合は、それも伝えます。
- 生徒がリンクから登録すると、グループを管理する画面の メンバー に表示されます。しばらくコーディングすると、一覧の横の 進捗 ボタンでスキルのレベルを確認できます。
すでにサインインしている生徒は、リンクを使う前にログアウトする必要があります。グループの参加リンクは、グループ内に 新しい アカウントを作成します。
次の一歩
IDE を開いて、授業の前にまずご自身で一時間過ごしてみてください。正方形を描く。うまくいかないところを作る。そのうえで チュートリアル(英語)から最初のプロジェクトを選びましょう。どれもひとつのプロジェクトを一歩ずつ作りながらコードを説明しています。Downhill Skiing もおすすめです。Scratch からテキストへ移る最初のゲームとして書かれたもので、リスト・3D モデル・入力・音を扱いながら、重い数学は出てきません。
AI 機能と生徒のコード
AI 機能(シェリーのエラー手助け、Claude アシスタント、タートリアル)は、サインインしたユーザーが求めたときにだけ動きます。そのとき、質問、エラー、生徒が取り組んでいるプログラムが私たちの AI サービスに送られ、Anthropic の Claude モデルが答えを作ります。生徒のユーザー名やメールアドレスは加えません。生徒が入力した内容はすべて送られるので、メッセージやコードに個人情報を書かないよう伝えてください。先生向けのクラスの進捗まとめはスコアから作られ、生徒の名前は「member 1」のようなラベルに置き換えられます。詳しくはプライバシーポリシーの AI features をご覧ください。
ほかの入口: 保護者の方へ · ゲーム開発者の方へ · 3Dモデラーの方へ · クリエイティブコーダーの方へ · 対象となる方